我が家のタイサンボがようやく咲きました。
木がとても大きいので開花に気が付かず、足元に落ちた花で存在に気が付く年が多いです。人より鳥が楽しむ高さです。今年は私も咲いている姿を仰ぎ見ることができました。
明日はギャラリータナカでの荷物を運送屋さんが取りに来ます。今日は一日梱包です。まだ一窯残っています。窯出し展がずいぶん前の出来事に思えます。
展示会の最中、作家Aの声で玄関先に行ってみると足元に真っ二つにちぎられたマムシが転がっていました。少し離れた所でいちこが平然とのびたマムシを眺めています。「いっちゃんがやったみたい。」(作家A)
その昔、作家Aが散歩中、連れていた秋田犬の芙音がマムシに噛まれるという事件がありました。その時はすぐ歩けなくなったそうです。作家Aはまだ元気だった父を呼びに飛んで帰り、 父は家まで200mはあろうかという登り道を、女の子とはいえ30㎏はある芙音を息を切らしながらおぶって帰ったそうです。幸い芙音は事無きを得ましたが、我が家の猫の中でも一番小柄ないち子。しかし本人はこちらの心配はよそに私が枯葉で隠したマムシの胴体を引っ張りだし、しかられるとプイッとどこかに行ってしまいました。 夜になってもいちこが帰らないので少々心配になりネットで「猫とマムシ」について調べたりしているところに本人が元気に帰ってきました。猫がマムシに噛まれて死ぬことは少ないようですが、何にでも例外はあります。なるべく危険なことは避けていただきたいものです。
今日は「大島窯の店」で去年末まで14年勤務して下さった長谷川さんがお友達と一緒に来て下さいました。変わらずお元気そうです。
「響き」と一緒に。
さてこの展示室、ガラス貼りで解放的なこともあり広い会場です。
空間を生かすよう大きな作品が点在します。
練り込み花入れ
練り込み四方花入れ
練り込み
長方花入れ
粉引き草文
長方花入れ
外にもあります。
練り込み手壺
余談ですが会場外に亀の像があります。この亀は我が家のペットの墓の墓守です。亀の下には秋田犬の芙音、いちこの父猫のアーニー、長寿だったヒメダカetcを埋葬しています。亀を見ると生前のびのびと過ごした地で彼らが今も笑っているような気がします。
日曜日からお天気が続いています。山の中の展示場です。「数年前は途中で断念したが今年は辿り着くことができた。」というお客様もいらっしゃいます。その後に「来た甲斐があった」と続き嬉しい限りです。この展示室は一年に二回、この窯出し展と年末の干支の引き渡しの時にしか開けていません。普段は販売は松山の「大島窯の店」で、窯元ではひたすら制作しています。窯出し展では「一年早いですね。」「また来年。」という言葉が頻繁です。
展示室内には畳のコーナーがあります。
仕事に追われて私たち自身、展示室でくつろぐということは無いので、この期間、畳の間からお客様と外を眺めると改めてゆったりとした空間が広がっているのがみえます。
クロさんです。猫を飼っていると猫がやって
きます。クロさんは一番の古株です。かって
は玉三郎と庭先で「真昼の決闘」さながらに
闘っていました。ほとんどの猫が目の端に入
る程度の訪問なのに対して、クロさんはこの
時期「え?うちに住んでるの?」と聞きたく
なる程頻繁に顔を出します。
もちろんお目当ては玉、ではなくて女子です。
早々に避妊済みの我が家の女子にどのような
魅力があるのかわかりませんが、春先になる
と現れ、窯出し展で人の出入りが激しくなる
頃に姿を消すというパターンがかれこれ四年
続いています。謎の男です。今年もお約束の
ようにやってきて「二ャンニャーー」と一生
懸命女子に話かけ、足蹴にされています。
そんなクロさんを凝視しているのは玉。
言いたい事がたくさんありそうです。