現在の都庁ができて閉鎖した新宿銀花ギャラリーでは毎年六回作陶展を催しました。
なかでも東京で初めてとなった昭和58年9月の作陶展は台風シーズンで、初日はどしゃぶりの大雨でした。来る人はいないと思われる不運な日、猪熊弦一郎先生ご夫妻が「いい会場じゃない。」と言いながら来場されました。
丸亀市の猪熊美術館でお会いした時には「お寿司をとるからおいでよ。」と誘っていただきました。残念ながらやきものや生活で精一杯の私はお訪ねすることが出来ませんでした。
猪熊先生からは父の持っていた明るく気さくな雰囲気が重なってみえました。
新宿銀花ギャラリーでの作陶展の案内状