心に刻む

1983年「銀花コーナー新宿」で初個展を催してから2014年の「銀座ギャラリーハウス中澤」で終えるまで、作家Aは東京での個展を毎年一、二回続けました。特に2002年山内達雄が死去後は生活の為必要な個展でした。来訪者に進歩を観ていただきたく、新作を展示することが自分に課する義務と信じて対応してきました。その頃、私のような未熟者ではなく、精神のバランスのとれた暖かい印象のМさんにお会い出来ました。此度「現在どんな状態であっても自分自身と向き合った時、私の人生はこれでよかったと納得して終わらせることが、とても大事なことではないかと此の頃思うようになりました。」と九十三才のお便りが届きました。生きる勇気をいただいたようで励まされています。