薪の窯②

三室半の窯では、焼成が、ゆきわたる場所と甘い焼成に終わる場所とができます。朝倉窯では三の間、大島窯では一の間後方、そこが子供達の像誕生の場所となりました。薪の窯特有の素朴な焼き上がりから、題材は自然にそったものでした。作り手としては自己感情に無理を強いることなく子供達は土ものらしい優しい表現になりました。

「花守」13㎝×5㎝×高さ28㎝

 

 

 

薪の窯➀

我窯の薪の窯は、1969年、当時の朝倉村に築窯したガス窯にあきたらず1974年、奈良の赤膚焼窯を築窯された駒井さんにお願いした3室半の登り窯から始めました。当初は展示会に合わせて、一年に4度も焼成したものです。山内達雄が2002年に肺がんの為、亡くなってからは、作家Bとその都度2人の若者と4人で年に1度、毎年、焼成を続けてきました。窯出し展はその成果です。

新聞記事

 

今回窯出し展の初日、愛媛新聞しまなみ局の支局長さんが記事をとりにみえました。写真撮影の際、「作品を持って」と指示を受け、作家A、B、何も考えず近くの地味な作品を手にしてしまいました。本来は代表作か自分の作品傾向を示すものにすべきところです。作家Aは新作を、作家Bは金彩の作品で撮っていただきたかったのですが、気がまわらず後になって残念がっています。

こちらで撮ってほしかった、作家Aの「雛の頃」(右)と作家Bの金彩コーヒー碗(左)

 

ある日

今年の登り窯の窯焚きは準備が後手後手にまわり仕事が山積みのまま、残り数週間の重い日々。あれこれ考えて寝付けない夜、久しぶりに井上靖の「わが文学の軌跡」を読みました。気持ちが落ち着いたのはありがたいです。

「たぬき君」

我が家よりもずうと前から住んでいたと思われる先住者の狸。時折、考え事をしている風情で歩いているのを見かけることがあります。人の気配を感じると逃げて行く彼らですが、適度な距離から、こちらを観察しているのはたしかです。

2018/ 4/ 8 17:44

カリンの花

窯出し展の準備に明け暮れている時期は、花々の咲いているのに気付けないことが多々あります。そんな中、去年は気付いた時には果実になっていたカリン。今年は風に揺れている花群に出会うことが出来ました。嬉しくて、しばらくて眺めていました。