夜空

「智恵子抄」ではないですが、島も空がきれいです。

木立の上に浮かぶ月の美しさにしばし足を止めていると、どこからか飛行機の音がします。

空路になっているのかここでは夜、飛行機をよく見かけます。赤い光を点滅させながら飛行機は、その身は暗闇に沈ませるように星々の合間をゆっくりと進んでいきます。私は親譲りの飛行機嫌い。乗ったことも乗る予定もないのですが、静かな山中で夜空と飛行機(その中にいるであろう人々と)を想う時、日常の慌ただしさを忘れます。