玉三郎

訳あって外に出してもらえなくなった猫、玉三郎、五才、♂ 。(病ではありません。)

 

 

 

玉が室内猫にデビューしてからもうそろそろで一年が経ちます。

我が家の二階で生まれ、外でも遊び放題、自由な猫生活を満喫していた玉。そんな彼を家に閉じ込めるのは本人はじめ人間や同居猫を巻き込んで奮闘のしばらくでした。相談した人も数多く、その中の一人、私の友人、Oさん。Oさんは生粋のノラ猫君をマンション猫にした人です。Oさんによると「最初の三か月は大変だったが、今は他の猫の影を見ただけで震える。」ということでした。そんなに変貌するのかと驚きましたが、お陰様で玉もずいぶん家猫らしくなってきました。ある時など他の猫を外に出そうとすると、玉自ら座を外すという、気配りなんだか、諦念なんだか。飼い主としては、ほっとしながらちょっと切なくなる瞬間です。

 

 

 

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そんな玉の事情など露知らず、この季節、

かつてのライバル達がやってきます。

今日も庭の隅から茶虎の子が。

 

 

 

 

 

 

 

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早速玉、窓に張り付いて

「オウオウオウーッ!!」とドスの効いた

声で茶虎君を威嚇します。

さすが玉、室内猫になってもやる気満々。

玉の隣で野次馬となる私。

それにしては茶虎君、落ち着いている。

と、「オッ!オッ!オウーッ!」と喚く

玉の背中が小刻みに震えているのを発見

……がんばれ、玉!