干支・巳の販売を始めます。

ネットショップ“”ohshimagama“”では、来年の干支・巳の置物の販売を始めました。

十二支の中でもヘビは悩ましいキャラクターです。ヘビは神様もいますが、日常的には遭遇したくなく…大蛇は恐いしと考えているうちに小ぶりのヘビからスタートしました。冠と首飾りをつけたスマイル顔のヘビです。大きさは金額は例年通りですが、意図的に高さ12㎝~16㎝位とサイズを広げる予定です。ちっちゃい可愛いへびでも、他の干支と似たサイズでも、お好みのものを選んでいただければと存じます。実店舗「大島窯の店」では、明日の午後以店頭に並ぶ予定です。お近くにお越しの際はどうぞご覧下さい。

 

「花文干支置物・巳」、「化粧干支置物・巳」、「焼き締め干支置物・巳」

 

ネットショップ“ohshimagama“

薪の炎⑥

新しく築窯した大島窯の登り窯では、薪を投入し始める一の間を陶彫の場にしました。窯詰めの場としては棚組みが固定されていないので自由な空間があり、炎のまわり具合を工夫できました。

 

「風の譜の谷Ⅱ」 39cm×34㎝×高さ47㎝

 

薪の炎⑤

大島に窯を新たにしてから、窯の仕上がりを把握するまで一苦労しました。大きな原因は、朝倉窯の登り窯が粘土でできたとんばりで作られたものに対して、大島での新たな登り窯は耐火レンガが使われたことです。炎の雰囲気が硬質になったように感じています。

 

 

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古き都の媛皇子 38㎝×34㎝×高さ約70㎝

薪の炎④

陶器は総合的に炎が創出したものです。作者は窯の炎を想定しながら作品の置き場所を決め、セッティングするところで直接の作業は終わります。最終的な仕上がりは窯の炎の作業次第です。

 

 

「蕗の子」(部分)

 

 

薪窯の炎③

朝倉窯の「3の間」の炎から「いぶいぶしい上品なやさしさ」が生まれました。父・故太田忠が属した初期の新制作協会絵画部の猪熊弦一郎先生や小磯良平先生時代に感じた美意識、芸大同期生の故伊藤廣利さん、夫・故山内達雄などにも感じる美意識です。

 

 

「月館」

薪窯の炎②

作家Aが携わった二つの窯(朝倉窯、大島窯)は、ほぼ同型で三室半の構造です。朝倉窯では、三つ目の部屋(三の間)が陶彫に最適でした。大島窯の場合、炎の状態を決めかね何度か焼成を試みた後、一の間に落ち着きました。振り返ると、朝倉窯の三の間は安定した好状態の炎との出会いができ、陶彫を発展させてくれて幸運でした。

 

 

「古き都の媛皇子」

探りながら

創る時間が余り残されていない作家Aです。作品の新しいテーマ創りを探っています。長い間還元炎中心に焼成。此の頃練り込みの色彩を黄色で試み始め、酸化炎焼成しています。そんな折東京、銀座で個展を続けていた頃、何度か近くで個展を催されていた高木慶子さんから三冊目の画集が届きました。大学の先輩のがんばりに背中を押されたようです。

 

 

「東京展での同窓の人達⑥」