数年前、知人のk・Оさんから「ふくろうを創って下さい。」との依頼を受けたことがあります。「袋ですか?」と問い直す位、縁遠く感じたふくろうですが、実はご縁がありました。父が属していた新制作協会の友人であった山本常一さんが、ふくろうがテーマの彫刻家でした。実際にふくろうを飼っておられて、その様子を父から聞いたり写真を見たこともあったのでした。k・Оさんからの依頼を受けた当時、山本常一さんのふくろうは全く記憶に残っていなくて、私なりのふくろうが出来上がったのでした。改めて、今、何時か機会があれば練りこみ手にこだわらないふくろうを創ってみたいと思っています。