素描

 

かって、作家Aの故郷、広島県三次市の実家玄関には、荻太郎氏の女性像が飾ってありました。作者の荻氏は新制作協会会員同志の父と、とても懇意でした。当時、先生は東京芸大受験の素描指導で神様と評判の方でした。我が家に滞在されていた時、私は芸大受験をすすめられました。県立三次高校三年生の田舎者は、フワーとしたまま、その言葉に従ったものです。現在は、私の手元にある荻先生の女性像をみると、あの頃がよみがえります。

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荻太郎画「女性像」