ジャスミン

 

5月中旬頃、我が家のスロープに羽衣ジャスミンが3mの高さのスクリーンを造ります。風にのって芳香が漂ってくるので、窯出し展の時期とも重なり、来訪者を喜ばせてくれます。羽衣ジャスミンは長年我窯に気配りしてくださる阿部八重美さんが以前鉢植えを下さり毎年成長したものです。

 

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登り窯②

 

 

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           朝倉窯時代から現在の大島窯の窯まで 窯詰め

          は全て自分でやってきました。炎の流れを想定

    しながら置き場所を決めて詰めてゆくので房が

    広いこともあってくたびれる作業です。此度は

    作家Bが要所以外の窯詰めを充分にこなしてく

          れました。その為、窯焚き後も意外に体力が維

          持できていて 助かりました。

 

 

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  (窯の神様に献杯) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登り窯①

 

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( 吉野君のバックハンド)                     

 

5月8日正午から始まり60時間かけた今年の登り窯の焼成を終えたところです。薪割り、薪の乾燥、窯詰め、窯焚き、全て皆に協力してもらってやっと焚き上げるという窯です。特に三室半の房のうち、1の間を焚く15~17時間は若い男性の助力が必要です。これまで芸大の後輩をはじめ、心ある若い青年の何人もがこの体力の必要な汚れ役の仕事に携わってくれました。四年前からは益子焼の青年達が手伝ってくれています。今年は三回目の吉野君でした。我登り窯を「(先代は)大きなものを遺されましたネ。」と目を輝かせる青年です。この言葉は窯の維持に苦労し重く感じている私の気持ちをほぐしてくれました。吉野君のプロの火入口の投入さばきはみごとで、窯の火中を確かめながら火力を落とさぬようバックハンドで薪を投入する方法を教わりました。

 

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 (作家A)

 

 

 

 

エビネ

のぼり窯の準備も、もう一息のところまできました。忙しい日々です。そんな時我が家でも気付きにくい湿地の場所に、毎年多年草のエビネが群生しています。なんだか疲れを忘れて嬉しい気持ちを味わえる一瞬です。

 

 

 

クロさん

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                                    クロさんです。猫を飼っていると猫がやって

                                    きます。クロさんは一番の古株です。かって

                                    は玉三郎と庭先で「真昼の決闘」さながらに

                                    闘っていました。ほとんどの猫が目の端に入

                                    る程度の訪問なのに対して、クロさんはこの

                                    時期「え?うちに住んでるの?」と聞きたく

                                    なる程頻繁に顔を出します。

 

 

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もちろんお目当ては玉、ではなくて女子です。

早々に避妊済みの我が家の女子にどのような

魅力があるのかわかりませんが、春先になる

と現れ、窯出し展で人の出入りが激しくなる

頃に姿を消すというパターンがかれこれ四年

続いています。謎の男です。今年もお約束の

ようにやってきて「二ャンニャーー」と一生

懸命女子に話かけ、足蹴にされています。

 

 

 

                                     そんなクロさんを凝視しているのは玉。

                                     言いたい事がたくさんありそうです。

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ナンジャモンジャ

ヒトツバダゴ

俗名:ナンジャモンジャ

「あれは何じゃ?何物じゃ?」ということから。

 

 

店の前のナンジャモンジャの花をやっと見ることができました。百聞は一見にしかずです。薄曇りの天気でしたが、小さな白い花に縁どられてロープウェイ通りは賑やかです。 

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芙音③

 

 

サッカー大好きで見かけよりは、はるかに繊細な人であり、作家Aに異質な文化を教えてくれた山内達雄は2002年に亡くなりました。次に会う時はフネの其の後を伝えなければなりません。フネは5年後の13才で死にました。キラキラしたあの頃の生活、その後、作家A,Bは目の前のやきもの生活に唯々専ら没頭しています。フネの思い出は豊かで、いわゆるペットロスですね。おっとりした大きな感じが象に共通しているようにも思え、象「響き」の連作を創り始めました。

 

 

 

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芙音②

 

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フーちゃんは性格いたって温厚。何時も「どこにおるん?どこにおるん?」と主人を目で追い求めて安心するタイプ。仕事で長期の留守の時も窓辺でずっと待ち続ける悲しくなる程の忠義者。さかりのときだけは性格が一変し主人などなんのそのになりましたが、それ以外は主人しか見えない一途な犬でした。少し大きくなってからは一か月に一度、ひきつけを起こすてんかん持ちとわかりました。獣医さんからは短命と言われましたが、山の中でストレスが少なくてすんだのか、てんかん症状も思ったよりひどくならずにすみました。仕事の粘土に始まり家中に犬毛をまき散らし、唯一のクーラーを独占しながら愛されました。それでも窯元の犬らしく器物のあるところでは大きな体を縮めるようにそっと足を踏み出すような子だったので陶器が壊れるようなことはありませんでした。

 

 

 

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芙音①

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山内達雄は大の動物好きで芸大時代、隣の上野動物園に通いつめて単位をなくす位は平気な人でした。作家Bは「獣医さんになったらよかったんじゃない。」と言いたくなるほどの世話好き。作家Aはこの二人に比べるとどこにでもいる普通の人。

 

 

 

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この家へ生後三か月の秋田犬(雌)がきました。1995年、大島へ窯を移して直ぐの頃です。名前は通称フーちゃん。フーテンの寅さんからではありません。船で来たのにかけて、初秋の芙蓉(ハスの花)の芙と音の調べと云うかぐわしいれっきとした漢字名をつけました。

フーちゃんは13年間の生涯で30kgは優に超えるでっかさになっても作家Aのベッドで共に寝ていました。しつけは夫と作家Bがしていたので、フーちゃんにとって作家Aは怒らない気楽な人だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

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