展示前

 

我が家のタイサンボがようやく咲きました。

木がとても大きいので開花に気が付かず、足元に落ちた花で存在に気が付く年が多いです。人より鳥が楽しむ高さです。今年は私も咲いている姿を仰ぎ見ることができました。

明日はギャラリータナカでの荷物を運送屋さんが取りに来ます。今日は一日梱包です。まだ一窯残っています。窯出し展がずいぶん前の出来事に思えます。

 

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東京展での同窓の人達①

昨年11月の銀座ギャラリーハウスの作陶展で、新宿銀花から始めた個展は30回になりました。長い間支えて下さった皆さんのおかげですが、芸大時代の先輩後輩で毎回観に来てくれる人達がいます。その一人だった伊藤廣利さんは15回続けた京橋、クボタギャラリーの途中あたりで、芸大教授のまま亡くなりました。展示をみてくれる友のほとんどが大学教授を退官後も作品を発表し活躍していることを思うと本当に惜しまれて余りある人です。伊藤さんは個展会場に重い撮影道具持参で来られ、何時も作品を撮っていました。同期ではありましたが、技術を超えたあたたかいユーモアを表現できるセンスのある方で私は工芸の師のように敬意をもっていました。広島で作陶展をした折、依頼した文章のDMに「野の花」と云う箇所がありました。日展で活躍なさっていた伊藤さんならではの手向けの言葉だったでしょうか。

 

 s-DSCN5003預かっている伊藤さんの鍛金作品

 

お出迎え

 

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 夕暮時仕事場からの帰り道、我が家の方から「ンガァー」と

声がします。家の灯りを背に、窓辺に玉三郎のシルエットが

浮かび上がり、私が玄関に着く頃には既にドアの向こうで待

ち構えています。玉が外に出ないよう用心しながら家に入る

と本人は入り口近くのパネルの桟に駆け寄り「見て見て!」

と言うようにこちらを見ながら爪をとぎます。外に出たいと

いうよりは寂しくて迎えに来るようです。こんな子ではなか

          ったのですがだんだん犬っぽくなってきました。

 

 

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月斑

展示会が終わった翌日、ちょっとした修理を依頼され、以前販売したレリーフ「月斑」に出会いました。このところ目標を捜しながら創る仕事を続けているので、夢中で人形をテーマに制作した頃の作品を見るのは久しぶりでした。懐かしい思い出に出会ったような気持ちがしています。

 

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修理を終えた「月斑」

 

 

展示会中の出来事③

我窯周辺「雪の下」が花盛りです。

来客のO.Kさんから「雪の下」を花入れに活けてみたら、と声をかけられました。

 翌日、花を採りに行きましたらこの有様でした。ずいぶん前からイノシシの被害を時折耳にしています。「雪の下」の上で彼か彼女があくびでもしながら寝転んでいたのでしょうか?

作家Bは出会った事があると言っていますが、幸い私はお目にかかっていません。

 

 

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展示会中の出来事②

 

 

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 展示会の最中、作家Aの声で玄関先に行ってみると足元に真っ二つにちぎられたマムシが転がっていました。少し離れた所でいちこが平然とのびたマムシを眺めています。「いっちゃんがやったみたい。」(作家A)

 

 

 

その昔、作家Aが散歩中、連れていた秋田犬の芙音がマムシに噛まれるという事件がありました。その時はすぐ歩けなくなったそうです。作家Aはまだ元気だった父を呼びに飛んで帰り、 父は家まで200mはあろうかという登り道を、女の子とはいえ30㎏はある芙音を息を切らしながらおぶって帰ったそうです。幸い芙音は事無きを得ましたが、我が家の猫の中でも一番小柄ないち子。しかし本人はこちらの心配はよそに私が枯葉で隠したマムシの胴体を引っ張りだし、しかられるとプイッとどこかに行ってしまいました。 夜になってもいちこが帰らないので少々心配になりネットで「猫とマムシ」について調べたりしているところに本人が元気に帰ってきました。猫がマムシに噛まれて死ぬことは少ないようですが、何にでも例外はあります。なるべく危険なことは避けていただきたいものです。

 

 

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展示会中の出来事①

我が家のほたるぶくろがようやく咲き始めました。

会場で飾る花を求めていた頃、隣の伯方島は暖かいのでしょうか。タイミングよく伯方のお茶のT先生が白と紅のほたるぶくろを持参して下さいました。90才越えられた先生のお心遣いが本当に嬉しかったです。

 

 

 

 

卯の花

卯の花が咲きました。

うつむいた地味な花です。

それとなく「うの花のにおうかきねに~」の唱歌を想い出させる風情が我窯に相通じるとは思いこみでしょうか。

今日も展示室の準備に明け暮れる一日でした。

 

 

 

窯出し展の準備

窯出し展の準備も大詰めに入りました。

どんな作品を見ていただけるでしょうか?

薪窯はガスや電気のように効率よくはいきません。風、湿度、薪量、薪を投入する人の体力等々、様々な条件が重なって大きな失敗もあれば初めて目にする美しいものに出会うこともできます。今回は無風と充分な赤松の支度の安心感から3の間を焚きすぎてしまいました。何度焚いても全ての部屋が成功という訳にはいきません。

今日は道に看板をつけたり、Fさんに道の草刈をお願いして車が通りやすいようにしてもらいました。窯出し展ならではの準備です。

 

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大島窯前の登り道の入り口です。

目印の看板をつけました。

 

 

 

 

 

 

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100mほど進んで、

 

 

 

 

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右手に見える建物の一階が会場です。

 

 

 

 

 

ジャスミン

 

5月中旬頃、我が家のスロープに羽衣ジャスミンが3mの高さのスクリーンを造ります。風にのって芳香が漂ってくるので、窯出し展の時期とも重なり、来訪者を喜ばせてくれます。羽衣ジャスミンは長年我窯に気配りしてくださる阿部八重美さんが以前鉢植えを下さり毎年成長したものです。

 

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