平成29年2月の東京での展示には、山内達雄の友人、新居田郁夫さんご紹介の方々が訪ねて下さいました。大島窯作陶展は個展と異なり作家A、B二人の展示なので、作家Bの成長を喜んでいただいています。
漆芸科の新居田さんは画家になられ、舞踊家塩穴迪子さんと朝倉窯を訪ねていただいたこともあり、田辺恒弥のマリンバ曲にカバー絵を描かれたものを送って下さったことなど思い出されます。
山内達雄の死の翌年、同じ病気で舞踊家の伴侶を亡くされました。その終焉までを記録した「紫青の舞踊」を歌集にされています。一方私は、作家Bの助力を得て山内達雄の、のこした登り窯を維持することでこれまで懸命でした。凡庸な表現の能力しかありませんが、新居田さんのまぶしい感性の歌集の中に亡くした人への同じ想いを拝読しています。