大島窯窯出し展
2017年5月27日~6月5日
大島窯窯元展示室
遅くなりましたが、窯出し展の期日が決まりました。
来月、5月27日(土)~6月5日(月)です。
山の新緑を楽しみながらお出かけ下さい。
庭の池の上に伸びた杉の木で亀が昼寝をしているように見えました。
シャッターを、と歩み寄るとすでにいませんでした。
意外に敏感な生き物のようです。
焼き物やなので、家の中も仕事場も陶器がゴロゴロしています。
数日前、作家Aが「こんなのがあった。」と仕事場の隅から花入れを持って帰りました。大きさは高さ40㎝×口径30㎝位。青い色が閉じ込められたような深い透明感は登り窯特有の発色で、見ていると時間を忘れるようです。「よく焼けてるのに何で気がつかなかったんだろう?」と作家Aと顔を見合わせたこの花入れ、早速店に送りました。今は「大島窯の店」のウィンドウに飾られていますので、近くにお越しの際はどうぞご覧下さい。
ネットショップに新作を入荷しました。
表情豊かな登り窯焼成の練り込み花入れ、ダイナミックな練り込み足付タタラ鉢、
人気の印花文マグカップの大きいサイズなどどうぞご覧下さい。
作家Bの最近作、経29.5㎝、金彩菊文平皿5枚です。日本古来の菊文様ですが、イギリスの画家スタンリー・スペンサーの作品を尊敬している作家Bの、日本画家としては個性的な方向性が金花に暖かさを感じさせる仕上がりになったと思います。
又、ご依頼下さったHさんが、飾り皿としてでなく、テーブル上の食器として料理好きな娘さんへ送られるお気持ちが、しみじみとした深い愛情を感じさせる平皿に見えると思うのは身近な者の思いこみでしょうか。
登り窯には花入れ、食器、童傭といろいろなものを入れます。作家Aは、何年かぶりに木の葉皿を制作中です。私が見てきた作家Aの木の葉皿と言えば焼き締めでしたが、今回は木の葉に練り込みの模様が入っているようです。生の土の段階ではグレーのバリエーションで、色味の見当がつきません。出来上がりが楽しみです。
山桜が真っ盛り。雨で花びらが散るのが惜しまれます。毎日の窯詰めの方、道具土が足りなくなりましたので、業者に注文しています。届くのが遅くなっています。登り窯が数少なくなっているせいでしょうか。我窯では40kg以上使いますから必需品です。窯を修繕する木節、モルタルで代用と云うわけにもいかず、届くのを待っています。
のぼり窯の作業から外へ出ると、もみじの新芽があざやかです。
今年は春の気配が遅れがちで、毎年楽しみにしているえびね蘭も見えません。
四月になりました。島も今年は例年より肌寒く、しまいかけた冬の物をまた出したりしています。花冷えの中、ほろりほろりと咲き始めた雪柳。写真を撮っている私を気にも留めず、せっせと蜜を吸って回る小さな蜂の様子に春を感じました。