STAGE銀座③

 

私、作家Bが金彩の制作を始めてから1年近く経ちます。

今回の展示にも金彩の作品を中心に出品しました。

技術が変わると表現も変わるので、新しい文様を試しています。

 

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金彩耳付ぐいのみシリーズと金彩小花文急須、印花文急須

 

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金彩小花文湯呑と金彩花文皿

 

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左から金彩花文コーヒー碗、波文龍コーヒー碗

 

 

 

よくお客様に「何の花ですか?」と聞かれるのですが、具体的なモチーフがあるわけではありません。

これは金彩に限ったことではありません。色の塊や線の流れ、バランスで決まります。結果として「菊の(ような)模様」、「梅の(ような)模様」が生まれています。

失敗を重ねながら続けていると、材質と図がその模様の意図するところに導いてくれるようなところがあります。大げさなことではありませんが、何か新しいものにつながらないかと試みています。

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STAGE銀座②

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STAGE銀座はスペースこそ小さいですが、コーナーや棚を効率よく設えていて今回のような小品を中心にした展示にはぴったりのギャラリーです。

 

 

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通りから見えるガラスの棚のコーナー、

金彩小花文皿と練り込みマグカップ

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奥のコーナー、

力強い青の練り込み長方花入れに朝顔。

粉引きぐい呑み、粉引き豆皿など。

 

 

 

 

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練り込み豆皿シリーズの新作

 

 

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金彩耳付ぐい呑みシリーズの花の新作

 

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金彩松文碗

 

 

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左から金彩小花文湯呑、練り込み梟香合、練り込みぐい呑み

 

 

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左から練り込み花入れ、金彩花文湯呑、粉引き干支香合

 

 

今年は秋の作家Aの個展がない為、一足早く干支香合が登場しました。

「みざるいわざるきかざる」です。

愛らしいこの子ザルたちは優しい人の許にいきました。

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STAGE銀座①

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「STAGE銀座」は銀座8丁目の首都高下にあるショッピングセンター、「ギンザナイン1号館」の小さなギャラリーです。会場からは柳の涼やかな姿が見え、周囲の喧噪を忘れるような明るい爽やかな画廊です。s-DSCN5988

8月の最後の週、暑さを覚悟して上京しましたが、思いの他涼しく拍子抜けするようでした。銀座は夏休みを惜しむような家族連れで賑わっていました。一番暑い盛りに夢中で仕事をしていた作家AとBは我に返るようでした。

 

 

 

 

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さて、会場のディスプレイが落ち着いた頃にぽつぽつと生け始めた花々。作家なりに花器が活きるよう心を配ります。

 

 

 

 

その中の一つ、このコーナーの白い可愛い花、来場の方々にも好評で「なんて言う花?」と聞かれるのですが、名前を失念しました。

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どなたかこの花の名前をご存知ですか?

 

 

 

 

展示会前

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化粧金彩波文小鉢

 

 

最後の金彩を窯で焼成中、外は大雨、遠くで雷がピカピカしていました。雷で、電話、テレビにモデムと電気類の被害が度々なので、「この期に及んで窯に落ちませんように。」と心穏やかでない数時間を過ごしました。杞憂の後、無事に最後の荷を発送しました。仕事をしている間にもう「秋」の文字も見かける時分になりました。夏の終わりに東京で懐かしい人達に会えるのが楽しみです。

 

 

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新作「練り込み手雛の箱」シリーズから

 

展示会の発送

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新作「練り込み手雛の箱」

 

 

 

昨日、ステージ銀座へ荷物を発送しました。

小さな会場ですが、準備でやることは盛り沢山です。

作家Bは金彩の仕上げに今しばらくかかります。

 

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各種「金彩杯」

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各種「練り込み手豆皿」

 

 

 

 

送り火

八月は日本という国を省みる刻です。

そんな時、我窯は月末の東京での小規模ながら作陶展を催す準備に汗を流しています。(8月24日~29日/STAGE銀座)

きのうはお盆の達雄の送り火を焚きながら、つい「そちらでも(あの世)がんばってね。」と口に出て、「それはないだろう。」と作家Bに笑われました。

 

化粧魚文水注ぎ

山内達雄作

化粧魚文水注ぎ

立秋もなんのその

夜になってもなかなか30度から下がりません。

毎日「暑い」としかしゃっべていないような気がします。

東京、STAGE銀座での展示も迫ってきました。

作家A、B共々汗を噴き拭き準備に追われています。

やはり涼しい方が作業ははかどりますね。涼風が待ち遠しいです。

 

 

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化粧掻落花火文ビアカップと団扇豆皿

 

東京展での同窓の人達⑤

 s-DSCN5693雲に乗って(鉈豆)」

130号F

第5回 露木恵子個展 シリーズー雲に乗ってー

 

 

院展に出品されていた日本画家露木恵子さんは、「作家の社会性」を行動で実体験され続けています。文化と福祉の結びつきを深く考えておられ、病院や福祉施設へ自作の絵画を寄贈されてきました。その寄贈先は70近くになるそうです。作品は(雲とか朝焼けとか)優しい自然が中心です。お人柄も作品に通じるものが漂ってくるのですが、時折、職人的粋さと云うものがちらつくときがあり、親しみを増します。それは、私の恩師である名著「工芸概論」などの著者、前田泰次先生が父上であること、お祖父様が横山大観時代の金工科鋳物教官、田中清次先生であったと云う環境が個性となっているように思います。

私の個展には「登り窯の子供達」の人形創りの時代から訪ねて下さっていて、干支の丑年(前田先生の干支)あたりから作品の香合に「ウチにくるかね。」と声をかけながら毎年求めていただいています。

 

 

木槿

散歩大好き人間の作家Aですが、この暑さ、早朝は仕事にあててしまうので、炎天下の散歩というわけにもゆかず、室内のエアバイクで自転車こぎをしています。たまに夕方散歩する時、目に触れる本庄山を彩るむくげの花は可憐でほっと一息です。

 

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近頃の玉

「玉ちゃん鳴かなくなったね。」と作家Aと顔を見合わす今日この頃。

静かなので心配になり捜すこともしばしば。大抵は部屋のどこかで寝入っています。外に出せない不憫さでせめてもの憂さ晴らしと、撫でまわしたりごはんをだし続けるうちに見事なぽっちゃり体型に。。

 

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 元々俊敏なタイプでもない玉ですが、子供の頃からヘアゴムは大好きです。ヘアゴムをみると、サッカーボールよろしく弾いて一人遊びをしています。困るのは棚にしまってるのを嗅ぎ付け、強引に引き出しをあけて持ち去ることです。気がついたら私のヘアゴムは猫の餌皿や部屋の隅の埃の中に埋もれています。

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とはいえ玉の一番の慰めはいちこと乙女の存在でしょう。

変わることなく三匹団子で寝ています。

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