『茶釜の旅』

作家Aは、芸大芸術学部に入学当時、助手の山川さんから一週間に一度は、神田の古本屋街を見て歩くよう勧められました。その当時私にとって、大切な蔵書は、学長の上野直昭先生の「上代の彫刻」と前田泰次先生の『工芸概論』でした。前田先生はs44年、朝倉村で開業を始めていた我窯に旅の途中でたちよられました。其の折に、s54年初版の『茶釜の旅』に、署名された著作をいただいています。現在、ギャラリーTomで、『もののいのち、前田泰次の「工芸論」より』が1月6日~28日開催されています。親しくさせていただいているご息女、露木恵子様から嬉しいご案内をいただいています。

 

『ものいのち

前田泰次の「工芸論」より

2018年1月6日(土)~28日(日)

11:00~18:00

1月15日(月)、22時(月)休館

 

ギャラリーTOM

〒150-0046

東京都渋谷区松濤2-11-1

Tel 03-3467-8102

www.gallerytom.co.jp

 

山の花

何時の頃だつたでしよう。庭の隅に椿らしき小生えがあるのに気付きました。

その後、雑事も多く、歳月を重ねていました。

昨日、ふと見ると、こんなにも沢山の花を咲かせる木に成長していました。

山住まいの者は自然の生命力に、唯、感嘆しています。

 

戌の香合

作家Aの練り込み干支香合は、丹念な練り込み模様と愛らしい干支の組み合わせで毎年楽しみに待たれている方が多い人気のシリーズです。戌年の今年もチャーミングなワンコが並びました。どの子もそれぞれ可愛い中、私、作家Bのお気に入りはこの子です。

「私が主。」と言い出しかねない表情でピンクのソファーをまったり占領しているこのおちびさんを見ると「ぷぷぷ。」と失笑してしまいます。今頃は店のウィンドウからお正月のロープウェイ通りを注視していることでしょう。心の中で「店番ご苦労様」と声掛けしてしまいます。

 

2017年の師走

12月25日~26日、今年最後の電気炉の還元炎を焼きました。当地にしては寒い日で、仕事場で朝10時、7度でした。動きにくい程衣服を重ねてしまいました。ご注文いただいた品々を年内にお届けしなければという窯でした。我窯では今年は、殊の外、月日の過ぎてゆくのが早かったように思います。我々昭和世代にとりましては世相が悪い方に激しく流れてゆくのが思いやられる日頃です。個人的にはせめて心身共に健康でありたいと仕事の方を向いています。

練り込み犬香合

鉢とダルメシアン

数年前から作家Bは、注文で干支の鉢を作っています。新しい干支のモチーフに向かう度に「うむむむ」となっています。今年の戌。犬もいろいろおりますが、技法的に収まりやすそうと描いたのがダルメシアン。焼成前は「鉢にダルメシアンってシュールだわ。」と思っていましたが、意外と好評でほっとしています。

干支展③

小さな小鳥が会場間近にきてくれるのは山の展示室ならではです。

炎から創り出された焼き物、自然の息吹の中でおさまっている会場です。

一刻、くつろぎを兼ねてお出かけ下さい。お待ちしています。

 

大島窯窯元 冬の展示会

「干支展」

~18日(月)まで

「灯り」」21㎝×22㎝×高さ50㎝
「練り込み壺」 22㎝×25㎝×高さ55㎝

干支展②

冬空のなか干支展にお出かけ下さりありがとうございました。

広い展示室ですが、岩壁のせいか日が射しこむと暖房がなくてもほんのり暖かく、重宝な会場です。自然光の中、作品も表情を変え、作業場では気付かないことも見えて不思議なものです。

特に童傭は光によって印象が随分変わります。

 

干支展①

 

干支展が始まりました。

窯元展示室の冬の催しです。

 

新しい年の子達も

 

今までの年の子達も

 

童傭や花入れと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐい吞みと一緒に並んでいます。

山の中の窯元ですが、戌達に会いにお出かけ下さい。

 

 

 

「干支展」

 12月9日(土)~18日(月)

   大島窯元展示室