一子と碧

一子は大きな目が印象的なきれいなサバ猫です。17年前仕事休暇中の窯場で生まれました。窯の三の間の上の方で兄妹猫の後に隠れてジッと我々をみつめていた姿を思い出します。人になじめない、人を見ると逃げ出すと云う用心深い神経質な猫です。そんな一子が、先頃何をするにも一緒に行動してきた社交的な娘の乙女を腎臓病で亡くしました、一匹になった一子が散歩帰りの私を迎えにきてくれるようになり、その姿をみると愛しく、涙ぐみそうになります。

そんなわけで乙女のような猫がいたら一子も癒されるだろうと、女子の仔猫を捜すことにしました。これはいらぬお世話だったと今、思います。譲り受けた生まれて間もない仔猫は女子のつもりが男子で、そのことに当初から一子は気づいていたのかもしれません。4ヶ月たっても碧を受け付けないのです。もっとも碧は、養老孟司先生の「まる」のようでもなく、今までの我が家の猫達のようでもないタイプです。活動的に走り廻り家中傷だらけにして家族を振り回しています。皆で碧が大人になっておとなしくなる日を切に待っているところです。

 

 

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