師走の或る日

二晩、木の上で過ごした我が家の猫、乙女。イノシシか犬か、恐いものに追いかけられて動けなくなっていたようです。その間、作家A、Bは帰らない乙女を心配して山の中を探し回りヘロヘロです。しっぽが問題の子なので(「乙女のしっぽ」)、持参したノコギリでいざからまったツタを切らん、と近寄るとすくっと立ち上がる乙女に拍子抜けです。しっぽではなくただとても恐かったようです。二人と一匹の帰り道、普段余りこない場所から造船所が見えました。