冬の始まりの頃、木の葉が舞うように飛んでいる鳥たちを前に、作家Aは「撮りたい。」と意気込んでいました。(「窓辺の小鳥」) 「うちのデジカメで?プロのようなことを?」と半ば聞き流しておりました。先日カメラの画像をチェックしていた時のこと。「なぜ枯れ枝を?」というような画像群をアップすると、
小鳥の姿が。
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こんな所にも。
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昔流行った「ウォーリーをさがせ」状態です。
しかし「干支展」会期中にはこんな可愛い姿を捉えたのですから、執念ですね。
作家Aの練り込み干支香合は、丹念な練り込み模様と愛らしい干支の組み合わせで毎年楽しみに待たれている方が多い人気のシリーズです。戌年の今年もチャーミングなワンコが並びました。どの子もそれぞれ可愛い中、私、作家Bのお気に入りはこの子です。
「私が主。」と言い出しかねない表情でピンクのソファーをまったり占領しているこのおちびさんを見ると「ぷぷぷ。」と失笑してしまいます。今頃は店のウィンドウからお正月のロープウェイ通りを注視していることでしょう。心の中で「店番ご苦労様」と声掛けしてしまいます。
2018年は島も穏やかな天気でスタートしました。
明るい一年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
数年前から作家Bは、注文で干支の鉢を作っています。新しい干支のモチーフに向かう度に「うむむむ」となっています。今年の戌。犬もいろいろおりますが、技法的に収まりやすそうと描いたのがダルメシアン。焼成前は「鉢にダルメシアンってシュールだわ。」と思っていましたが、意外と好評でほっとしています。
冬空のなか干支展にお出かけ下さりありがとうございました。
広い展示室ですが、岩壁のせいか日が射しこむと暖房がなくてもほんのり暖かく、重宝な会場です。自然光の中、作品も表情を変え、作業場では気付かないことも見えて不思議なものです。
特に童傭は光によって印象が随分変わります。
干支展が始まりました。
窯元展示室の冬の催しです。
新しい年の子達も
今までの年の子達も
童傭や花入れと、
ぐい吞みと一緒に並んでいます。
山の中の窯元ですが、戌達に会いにお出かけ下さい。
戌をつくる日が続いています。今度の干支、戌はなんといっても乾きが悪いのです。胴体は空洞ですが、頭は土の塊です。その頭が大きいせいか、乾かすのに酉の倍の時間がかかっています。はやる気持ちを抑えながら、天気のよい日は外で干し、夜はストーブの前で整列させています。
一昨年は「年末イヴェント」、昨年は「拝啓・師走に展示室を開けます・展」と毎年タイトルが迷走していますが、今年はさっぱりきっぱり「干支展」。ということで、冬の窯元展示室での展示会です。時期も例年より早めの9日からです。山の中の窯元で可愛い戌達が皆様のお越しをお待ちしております。
12月9日(土)~12月18日(月)
am10:00~pm4:00
大島窯窯元展示室