今治能

 

「第10回今治能」が今治中央公民館で催されました。主催の橙黄会代表大亀藤英様は潤いのあるまちづくりの一端を担いたいとご挨拶されています。以前からお誘いのご案内があったこともあり拝見しました。お能をみるのは初めてのことでもあったので、観る者に能面が感情を伝える様式美に深い感銘を受けました。静と動からなる別世界の裡に、落ち着きのない日常の仕事を忘れる刻のあることを知りました。

 

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おとなりさん

うつむいて考え事をしている風情で歩いていたり、びっくりして大きな目で立ち止まっているおとなりさん(たぬき)に最近出会いません。作家Bに尋ねると我窯が出来る前からいた様子だから心配はいらない由です。それでも出合わないと気がかりなおとなりさんです。夜行性なのでなかなか写真を撮る機会が出来ないのが残念でもあります。山吹のところでとりたいな。

 

 

 

店へー春

作家A、B、店へ出かけてきました。

本日の当番スタッフの井上さんによるとニ、三日前まで雪柳がたっぷり活けてあって、人目をひいていたそうです。店の花は、スタッフの松本さんの気配りです。本日は日陰に群生するしゃがや葉らんなどが面白い花模様に生けられていました。

 

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雪柳

 

大雨が降りました。山茱萸が散り、満開の山桜も散り始めました。葉がヤナギに似ている雪柳は白い小さな花をつけて新鮮です。新緑の時期の始まりに、雪のようにみえる小花の集まりがゆれています。

 

 

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山桜

その日の登り窯の窯詰めを終えて屋外へ出ると、山桜の木が目に入ります。そめいよしのなどの明解な桜と異なり、赤茶色の若葉と同時に咲く紅色を帯びた花々は、うれいをおびて日本画家、横山操の絵に通じる優しさがあります。この島では山桜を目にすることが多いです。

 

 

仲間

秋田犬、♀、名前は芙音。十五年、ほとんど空気のように同じ空間で過ごしました。一昨夜、NHKのBS1「世界最高峰の犬ぞりレース 犬と私の1600キロ」でアラスカの大地で走る犬ぞり犬達を見て、芙音が間近に想い出されました。人と犬の信頼関係は特別なものに思われます。

芙音、11才
芙音、11才

鶴姫

白いつばきが咲きました。島の方からいただいて、植えたのは十年前。名前を「鶴姫」と聞きました。大柄で可憐な椿、うつむきかげんが、大三島のつる姫伝説を彷彿とさせています。

 

 

黄色の花

 

のぼり窯の準備が遅れがちなのに、ゆっくり散歩をしています。例年は忙しくて見過ごしてしまう山茱萸が七、八分咲き、菜の花が歩道を飾っています。

我窯では、春の黄色は「幸福のハンカチ」の色ではなく、「おくれてるゾー」とのぼり窯の仕事開始を促す花々の色です。

 

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