寅文様花入れ

「トラです。トラを!」と、ご注文を受けた寅文様花入れ。干支にちなんで寅香合は創っていたのでなじみがあるのですが、花入れということで少々躊躇しました。寅年生まれの阪神ファンの方に送るプレゼント、役割を果たせたでしょうか?

 

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寅文様花入れ

象のおばさん

 

愛犬芙音が、15才で亡くなった時、しばらくは「ペットロス」でした。その状態を克服する為、作家Bが象を創ってみたらと助言してくれました。其の後、芙音の思い出を秘めた象達は、十頭余り各家庭へ旅立ちました。或るお宅では、二頭居て、作家Aは象のおばさんと呼ばれていると聞き、私もその呼び名が何故か気に入っています。

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響き

素描

 

かって、作家Aの故郷、広島県三次市の実家玄関には、荻太郎氏の女性像が飾ってありました。作者の荻氏は新制作協会会員同志の父と、とても懇意でした。当時、先生は東京芸大受験の素描指導で神様と評判の方でした。我が家に滞在されていた時、私は芸大受験をすすめられました。県立三次高校三年生の田舎者は、フワーとしたまま、その言葉に従ったものです。現在は、私の手元にある荻先生の女性像をみると、あの頃がよみがえります。

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荻太郎画「女性像」

ふくろう

数年前、知人のk・Оさんから「ふくろうを創って下さい。」との依頼を受けたことがあります。「袋ですか?」と問い直す位、縁遠く感じたふくろうですが、実はご縁がありました。父が属していた新制作協会の友人であった山本常一さんが、ふくろうがテーマの彫刻家でした。実際にふくろうを飼っておられて、その様子を父から聞いたり写真を見たこともあったのでした。k・Оさんからの依頼を受けた当時、山本常一さんのふくろうは全く記憶に残っていなくて、私なりのふくろうが出来上がったのでした。改めて、今、何時か機会があれば練りこみ手にこだわらないふくろうを創ってみたいと思っています。

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合歓の木

再興第100回の院展が松山の県立美術館で催され、作家Bの恩師からご招待を受けていた二人は松山での雑用を終え、美術館へ向かいました。先生の絵は院展の中でも印象的なもので感銘を受けました。今治へ帰るバスの窓から今が盛りの可愛らしい合歓の花々が日本画的に見えました。公募展を見ると何時も興奮気味です。

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合歓の木・走行中のバスの中から

 

ギャラリーCHUCHUでの展示を終えて

CHUCHUでの展示を終えて、改めて若き日を懸命に生きた今治の日々を懐かしんでいるところです。今治能の大亀さんは何度ものぞいて下さいました。今治の方達から受けた感性を大切にしたいと思っています。豊かな作品が創れたらと思います。

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左から大亀さんご夫妻、作家A、オーナーの小野さん

泰山木の花

 

夜、目が覚めるような激しい雨が降りました。梅雨とはいえ、被害が予想される雨量です。ところが翌日は台風一過という程の気持ちのよい朝が始まりました。泰山木の花が一輪、それはそれはさわやかに咲いています。