登り窯からうまれた子供達

登り窯焼成を続けてきたからこそ創ることができた子供達の像です。一端を小冊子にまとめることで終了したつもりでいました。最近、以前求めていただいた方々から再び依頼されることが続きました。「癒される」という言葉をかけていただき、少しでもお役に立っていることを新鮮な感動で受け止めています。

 

 

 

急須

 

来週からの因島展に向けて、梱包作業が始まりました。

 

さて、作家Bは機会あるごとに急須を作って参りました。

しかし、定番になっているこの湯吞とお揃いの急須はないことに気付き、

今回、印花草文急須を作りました。

よいお揃いになっているでしょうか。

今年の窯焚き

山内達雄と焼いてきた登り窯。死後もこの十六年、毎年一回焼成を続けてきました。この窯焚き、作家A、Bではどうしてもかなわない時間帯を自然派の青年達がカバーしてくれました。今年のT君で六人目。三年、四年と続けてくれた青年もいたし、作業の過酷さに「死ぬ~。」と言ったU君も二回来てくれました。「登り窯はいいですね。」と手紙を残した人もいるその時間帯、今年はT君を加え登り窯を四人の力で終了。

ばらの花

作家Aは直線の組み合わせを工夫する練りこみを続けています。「ばらの花」の試みは曲線の土の組み合わせを試すのに手近でした。失敗もありますがすこしづつ理解が深まっているところです。可愛らしいバラを窯出し展でお目にかけることが出来たらいいのですが。

金彩菊文皿

作家Bの最近作、経29.5㎝、金彩菊文平皿5枚です。日本古来の菊文様ですが、イギリスの画家スタンリー・スペンサーの作品を尊敬している作家Bの、日本画家としては個性的な方向性が金花に暖かさを感じさせる仕上がりになったと思います。

又、ご依頼下さったHさんが、飾り皿としてでなく、テーブル上の食器として料理好きな娘さんへ送られるお気持ちが、しみじみとした深い愛情を感じさせる平皿に見えると思うのは身近な者の思いこみでしょうか。

仕事の途中

登り窯には花入れ、食器、童傭といろいろなものを入れます。作家Aは、何年かぶりに木の葉皿を制作中です。私が見てきた作家Aの木の葉皿と言えば焼き締めでしたが、今回は木の葉に練り込みの模様が入っているようです。生の土の段階ではグレーのバリエーションで、色味の見当がつきません。出来上がりが楽しみです。

 

道具土

山桜が真っ盛り。雨で花びらが散るのが惜しまれます。毎日の窯詰めの方、道具土が足りなくなりましたので、業者に注文しています。届くのが遅くなっています。登り窯が数少なくなっているせいでしょうか。我窯では40kg以上使いますから必需品です。窯を修繕する木節、モルタルで代用と云うわけにもいかず、届くのを待っています。