水のこと

大島に窯を築いた年は渇水期で、水にはとても苦労しました。井戸水は出ず、水道もなかったので、お医者である伯方島の知人が、お薬を運ぶ人に依頼して下さり、タンクで水を届けて下さいました。恩人です。その後も水には苦労して、トイレは三段層、生活用水は山道にポンプ小屋を建てて使用しています。水道屋さんのМさん、親切な人で、事あると、「水のことですから。」と、夜間でも調べて下さいます。ありがたいです。朝倉村時代もとても感じのよい水道やさんに出会い、今でも朝倉というと、まずその方のわけへだてない親切を思い出します。

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山芋のむかごの季節になりました。

 

 

「拝啓・師走に展示室を開けます・展」

 

急に肌寒くなってきました。雨が多くて爽やかな秋晴れが待ち遠しいです。

さて今年も「年末イヴェント」改め「拝啓・師走に展示室を開けます・展」を催します。

定番の干支の置物、練り込み干支香合等、干支中心の展示です。

まだ先のようなあっという間にくるような師走の窯元での催しです。

皆様、どうぞお立ち寄り下さいませ。

  

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練り込みペーパーウェイト(参考画像)

 

拝啓・展示室を開けます・展

2016年12月20日(火)~25日(日)

am11:00~pm4:00

大島窯窯元展示室

 

※2017年度 干支置物・酉

※ネットショップohshimagama

 

東京

東京に行った時、作家Bは友人に会ったり、展示を見に行ったりと外に出っぱなしです。島にいる時とは対極の過ごし方をします。疲れるまで街をブラブラ歩くのも好きです。高層ビル群の中を漂っていると、たまに自然がポンと目に飛び込んできてはっとします。生き物としての部分が反応するのだと思います。

2016/10/18 14:37
東京スクエアガーデン

近道のない仕事

 

山内達雄が伝統的なやきものを生業としていたので、私は練り込み技法を自分なりの方法で試みてきました。仕上がりの困難な技法なので、まだまだ先がみえません。懲りずに試みを続けています。どの仕事も同じと思いますが近道のない仕事です。

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小野穎子 油絵展

いつも「大島窯作陶展」、「新春展」でお世話になっている今治のギャラリー、CHUCHUのオーナー、小野穎子さん。ご自身の絵画展を開催中です。技術専門学校で指導されている時に生徒さんと一緒に描いた作品群です。現在の小野さんの抽象画とは違う作風で新鮮です。展来会のタイトル、「Classic EIKO ー栄光のクラッシクー」も小野さんの人柄を感じる楽しい題です。

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左から作家A、小野穎子さん、展覧会タイトルの名づけ親、川端宣士先生

 

Classic EIKO

栄光のクラシック

「小野穎子油絵展」

10月6日(木)~10月12日(水)

am11:00~pm6:00

ギャラリーCHUCHU

今治市旭町3-1-15

電話0898-22-0335

水鳥

 

干支の鶏ではないのですが。鳥つながりで、丸い頭と美しい胸模様にひかれ水鳥を長皿風につくりました。珍味を盛って、食卓をおしゃれにコーディネートするときがあっても楽しいかと思います。多目的利用の期待を込めた鳥です。

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道具・文様②

 

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「印花文片口鉢」山内達雄

大島窯と言えば、印花文のデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

先代窯元、山内達雄がお抹茶茶碗から日常雑器まで幅広く使っていた技術です。改めて数えたことはありませんが、数十種類、千に及ぶはんこは、山内達雄が一つ一つ手造りしたものです。現在は作家Bが受け継いで使っています。たくさんあるはんもよく使うものは、欠けたり摩耗したりして少しずつ減っています。大切な道具です。