エビネ

のぼり窯の準備も、もう一息のところまできました。忙しい日々です。そんな時我が家でも気付きにくい湿地の場所に、毎年多年草のエビネが群生しています。なんだか疲れを忘れて嬉しい気持ちを味わえる一瞬です。

 

 

 

クロさん

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                                    クロさんです。猫を飼っていると猫がやって

                                    きます。クロさんは一番の古株です。かって

                                    は玉三郎と庭先で「真昼の決闘」さながらに

                                    闘っていました。ほとんどの猫が目の端に入

                                    る程度の訪問なのに対して、クロさんはこの

                                    時期「え?うちに住んでるの?」と聞きたく

                                    なる程頻繁に顔を出します。

 

 

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もちろんお目当ては玉、ではなくて女子です。

早々に避妊済みの我が家の女子にどのような

魅力があるのかわかりませんが、春先になる

と現れ、窯出し展で人の出入りが激しくなる

頃に姿を消すというパターンがかれこれ四年

続いています。謎の男です。今年もお約束の

ようにやってきて「二ャンニャーー」と一生

懸命女子に話かけ、足蹴にされています。

 

 

 

                                     そんなクロさんを凝視しているのは玉。

                                     言いたい事がたくさんありそうです。

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ナンジャモンジャ

ヒトツバダゴ

俗名:ナンジャモンジャ

「あれは何じゃ?何物じゃ?」ということから。

 

 

店の前のナンジャモンジャの花をやっと見ることができました。百聞は一見にしかずです。薄曇りの天気でしたが、小さな白い花に縁どられてロープウェイ通りは賑やかです。 

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芙音③

 

 

サッカー大好きで見かけよりは、はるかに繊細な人であり、作家Aに異質な文化を教えてくれた山内達雄は2002年に亡くなりました。次に会う時はフネの其の後を伝えなければなりません。フネは5年後の13才で死にました。キラキラしたあの頃の生活、その後、作家A,Bは目の前のやきもの生活に唯々専ら没頭しています。フネの思い出は豊かで、いわゆるペットロスですね。おっとりした大きな感じが象に共通しているようにも思え、象「響き」の連作を創り始めました。

 

 

 

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芙音②

 

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フーちゃんは性格いたって温厚。何時も「どこにおるん?どこにおるん?」と主人を目で追い求めて安心するタイプ。仕事で長期の留守の時も窓辺でずっと待ち続ける悲しくなる程の忠義者。さかりのときだけは性格が一変し主人などなんのそのになりましたが、それ以外は主人しか見えない一途な犬でした。少し大きくなってからは一か月に一度、ひきつけを起こすてんかん持ちとわかりました。獣医さんからは短命と言われましたが、山の中でストレスが少なくてすんだのか、てんかん症状も思ったよりひどくならずにすみました。仕事の粘土に始まり家中に犬毛をまき散らし、唯一のクーラーを独占しながら愛されました。それでも窯元の犬らしく器物のあるところでは大きな体を縮めるようにそっと足を踏み出すような子だったので陶器が壊れるようなことはありませんでした。

 

 

 

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芙音①

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山内達雄は大の動物好きで芸大時代、隣の上野動物園に通いつめて単位をなくす位は平気な人でした。作家Bは「獣医さんになったらよかったんじゃない。」と言いたくなるほどの世話好き。作家Aはこの二人に比べるとどこにでもいる普通の人。

 

 

 

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この家へ生後三か月の秋田犬(雌)がきました。1995年、大島へ窯を移して直ぐの頃です。名前は通称フーちゃん。フーテンの寅さんからではありません。船で来たのにかけて、初秋の芙蓉(ハスの花)の芙と音の調べと云うかぐわしいれっきとした漢字名をつけました。

フーちゃんは13年間の生涯で30kgは優に超えるでっかさになっても作家Aのベッドで共に寝ていました。しつけは夫と作家Bがしていたので、フーちゃんにとって作家Aは怒らない気楽な人だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

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春蘭

この季節、春蘭は本庄の山で時折見かける花です。春蘭の種類は日本産、台湾産、中国産、各々多種多様です。本庄の山で目にする春蘭は野生のせいか土壌のせいか色彩が薄く珍しく幽玄をさそう花色です。

 

 

 

 

襖絵④

2013年にの秋に襖絵のお話をいただき、描き上げたのは2014年の六月です。

本画に入るまではスケッチ、資料集め、画材のテスト、そして本画と同寸大の紙で一度大下図を描き、構図の修正などの準備をしました。襖絵本体は四月に吉祥寺から我が家に運び込まれました。まず春・秋の四枚をかき一か月後に次ぎの秋・冬の襖と交換して制作しました。

制作中に感じた鳥のこ紙に墨が染み込んでいく感覚は今でも鮮明です。大画面に墨で大きく描くのは気持ちのよいものです。しかし墨を安易に扱うと却って下品になり難しさも感じました。陶芸もそうですが素材は大切な要素です。素材の質感を引き出す、理解するというのは私には欠けている点だったと思います。自分の絵を見るといつも反省ばかりですが、襖絵の制作は貴重な経験でした。

 

 

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「石槌山の四季」ー冬ー

襖絵③

 

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それまで私が描いていた絵は人物画です。顔などは絵具を重ねては拭いを繰り返し彫刻家が土を捏ねるようなイメージで描いていました。「伝統の踏襲ではない新しい日本画を描く」というのが学生の頃から年頭にあり,吉祥寺から襖絵のお話をいただいた時は、キャンパス地を試していました。

 

 

そういう状態だったので襖絵にそのまま自分が試していることを使う訳にはいかず、墨や胡粉ももう一度勉強し直すつもりで取り掛かりました。一番楽しいのは構図を練る作業です。四季のテーマですが部屋は三部屋です。変化のある秋を中心にしたかったので、結局夏を端よりました。左右の最初は満開の桜とその奥に見える石槌山で始まります。襖を開けるとこちらを見下ろすような石槌、赤い紅葉がちらほらと浮かび、振り返るとそこにももみじ。最後の部屋は雪の天狗岳で霊山としての石槌を表現しようと思いました。

 

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「石槌山の四季」ー秋(部分)ー