窯出し展ー2017 ➀

今年の窯出し展初日は爽やかな天気で迎えることができました。

大島窯にとっては、登り窯の窯焚きとこの窯出し展が

一年の折り返し点のようなものなので、今年もここまできた、と感じます。

岩壁の広い会場に登り窯からでた童傭、陶板、花入れ、食器、と

いろいろなものが並びます。

 

ここしばらく作家Aが試みている新作の練り込みのばら模様も登場です。

近くでみると複雑なばらの花弁を確認できます。ぜひご覧下さい。

 

 

今年の窯焚き

山内達雄と焼いてきた登り窯。死後もこの十六年、毎年一回焼成を続けてきました。この窯焚き、作家A、Bではどうしてもかなわない時間帯を自然派の青年達がカバーしてくれました。今年のT君で六人目。三年、四年と続けてくれた青年もいたし、作業の過酷さに「死ぬ~。」と言ったU君も二回来てくれました。「登り窯はいいですね。」と手紙を残した人もいるその時間帯、今年はT君を加え登り窯を四人の力で終了。

ばらの花

作家Aは直線の組み合わせを工夫する練りこみを続けています。「ばらの花」の試みは曲線の土の組み合わせを試すのに手近でした。失敗もありますがすこしづつ理解が深まっているところです。可愛らしいバラを窯出し展でお目にかけることが出来たらいいのですが。

えびね蘭ー2017

毎年のぼり窯の仕度に明け暮れている時、何気なく目にしてほっと我にかえらせてくれるえびね蘭。今年は気候変化のせいか、何時もの場所では咲いていません。そんな時、窯の戸口で、えびね蘭が咲いているのを見付けました。運んだのは小鳥でしょうか。

登り窯の忘れ物

焼き物やなので、家の中も仕事場も陶器がゴロゴロしています。

数日前、作家Aが「こんなのがあった。」と仕事場の隅から花入れを持って帰りました。大きさは高さ40㎝×口径30㎝位。青い色が閉じ込められたような深い透明感は登り窯特有の発色で、見ていると時間を忘れるようです。「よく焼けてるのに何で気がつかなかったんだろう?」と作家Aと顔を見合わせたこの花入れ、早速店に送りました。今は「大島窯の店」のウィンドウに飾られていますので、近くにお越しの際はどうぞご覧下さい。