玉の脱走

 

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今日は「たまちゃーん!!」と外からの作家Aの悲鳴で飛び起きました。外出禁止になってまる二年を迎えるたま。外に出てしまったようです。大急ぎで声のする方に向かうと「たすけて・・・」とうめきながら足を下に万歳ポーズで山の斜面をずり落ちてくる作家A。道なき道、枯葉に足をとられ、茂り始めた野ばらにひっかかりながら上がると、久しぶりの外が怖いのか、人間二人のただならぬ様子が怖いのか、玉は木の根元で固まっていました。猫撫で声で近づき玉を捕獲。ブルブル震えている玉を、作家Aが持ってきてくれたケージに押し込め、再び枯葉といばらに往生しながら家に到着、1時間足らずの玉の逃走劇でした。

脱走の原因はこれ↓です。

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一面に咲き始めたつる桔梗を撮影したままドアを閉め忘れたのでした。

玉にすれば、ふらっと出てみたら大事になっていたというところでしょう。

幸いにもウルシもマムシもハチも…etc、生き物が活動前のこの時期、人間も擦り傷程度ですんでよかったです。

 

 

 

 

めじろ

山内達雄は小鳥が好きでした。この季節になるとせっせと、沢山のみかんを二つ切りにして庭の木の小枝に挿していました。ひよの飛来は当然でしたが、何時の間にかめじろが大集合。コロラドソプラノをかわいい声で聴かせてくれました。にぎやかで楽しい一刻を思い出します。

画 山内達雄
画 山内達雄

 

猫たち

寒いので猫たちもずっと家にいます。仲のよい三匹ですが、しょっちゅう小競り合いもします。一匹が眠っているところにやってきて、甲斐甲斐しく舐めているので、ほほえましい光景かと思いきや、

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ひっぱたかれ。

 

 

 

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いい感じなのに、

 

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怒られて、

 

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説教される。

 

 

 

 

どの辺で怒りのスイッチが入るのかいつも不思議です。

 

 

 

 

 

夜のホトトギス

前回、作家Aが杜鵑草の話を書いたのでホトトギスつながりで。

皆が寝静まった夜、制作をしていると静かな山中で聞こえてくる音があります。船の汽笛の音や、麓の犬の鳴き声、狸のけんかしている声、サギの声、etc。そんな中、ホトトギスは闇に響き渡る澄んだ声で鳴きます。初夏のホトトギスは昼夜を問わず鳴くそうです。夜耳にするその声は、現実の可愛らしい姿とはかけ離れた幻想的な美しさです。

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ネコ年

猫好きが干支を作りながら思うことは、、

 

 

サルがいて、ヒツジがいて、

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ウマもトリもイヌもネズミもヘビ、

ウサギ、トラ、ウシ、イノシシと動物盛り沢山。

いないはずの龍まででてくるのに、

「猫がいない。」ということです。

2013/10/ 5 17:14

 

 

モデルが足元でゴロゴロ転がっているのに残念です、、、

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近頃の玉

「玉ちゃん鳴かなくなったね。」と作家Aと顔を見合わす今日この頃。

静かなので心配になり捜すこともしばしば。大抵は部屋のどこかで寝入っています。外に出せない不憫さでせめてもの憂さ晴らしと、撫でまわしたりごはんをだし続けるうちに見事なぽっちゃり体型に。。

 

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 元々俊敏なタイプでもない玉ですが、子供の頃からヘアゴムは大好きです。ヘアゴムをみると、サッカーボールよろしく弾いて一人遊びをしています。困るのは棚にしまってるのを嗅ぎ付け、強引に引き出しをあけて持ち去ることです。気がついたら私のヘアゴムは猫の餌皿や部屋の隅の埃の中に埋もれています。

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とはいえ玉の一番の慰めはいちこと乙女の存在でしょう。

変わることなく三匹団子で寝ています。

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お出迎え

 

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 夕暮時仕事場からの帰り道、我が家の方から「ンガァー」と

声がします。家の灯りを背に、窓辺に玉三郎のシルエットが

浮かび上がり、私が玄関に着く頃には既にドアの向こうで待

ち構えています。玉が外に出ないよう用心しながら家に入る

と本人は入り口近くのパネルの桟に駆け寄り「見て見て!」

と言うようにこちらを見ながら爪をとぎます。外に出たいと

いうよりは寂しくて迎えに来るようです。こんな子ではなか

          ったのですがだんだん犬っぽくなってきました。

 

 

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展示会中の出来事②

 

 

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 展示会の最中、作家Aの声で玄関先に行ってみると足元に真っ二つにちぎられたマムシが転がっていました。少し離れた所でいちこが平然とのびたマムシを眺めています。「いっちゃんがやったみたい。」(作家A)

 

 

 

その昔、作家Aが散歩中、連れていた秋田犬の芙音がマムシに噛まれるという事件がありました。その時はすぐ歩けなくなったそうです。作家Aはまだ元気だった父を呼びに飛んで帰り、 父は家まで200mはあろうかという登り道を、女の子とはいえ30㎏はある芙音を息を切らしながらおぶって帰ったそうです。幸い芙音は事無きを得ましたが、我が家の猫の中でも一番小柄ないち子。しかし本人はこちらの心配はよそに私が枯葉で隠したマムシの胴体を引っ張りだし、しかられるとプイッとどこかに行ってしまいました。 夜になってもいちこが帰らないので少々心配になりネットで「猫とマムシ」について調べたりしているところに本人が元気に帰ってきました。猫がマムシに噛まれて死ぬことは少ないようですが、何にでも例外はあります。なるべく危険なことは避けていただきたいものです。

 

 

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クロさん

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                                    クロさんです。猫を飼っていると猫がやって

                                    きます。クロさんは一番の古株です。かって

                                    は玉三郎と庭先で「真昼の決闘」さながらに

                                    闘っていました。ほとんどの猫が目の端に入

                                    る程度の訪問なのに対して、クロさんはこの

                                    時期「え?うちに住んでるの?」と聞きたく

                                    なる程頻繁に顔を出します。

 

 

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もちろんお目当ては玉、ではなくて女子です。

早々に避妊済みの我が家の女子にどのような

魅力があるのかわかりませんが、春先になる

と現れ、窯出し展で人の出入りが激しくなる

頃に姿を消すというパターンがかれこれ四年

続いています。謎の男です。今年もお約束の

ようにやってきて「二ャンニャーー」と一生

懸命女子に話かけ、足蹴にされています。

 

 

 

                                     そんなクロさんを凝視しているのは玉。

                                     言いたい事がたくさんありそうです。

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芙音③

 

 

サッカー大好きで見かけよりは、はるかに繊細な人であり、作家Aに異質な文化を教えてくれた山内達雄は2002年に亡くなりました。次に会う時はフネの其の後を伝えなければなりません。フネは5年後の13才で死にました。キラキラしたあの頃の生活、その後、作家A,Bは目の前のやきもの生活に唯々専ら没頭しています。フネの思い出は豊かで、いわゆるペットロスですね。おっとりした大きな感じが象に共通しているようにも思え、象「響き」の連作を創り始めました。

 

 

 

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