薄曇りの空中に芳香が漂っています。気が付けば、金木犀が満開になっていました。
薄曇りの空中に芳香が漂っています。気が付けば、金木犀が満開になっていました。
大島窯と言えば、印花文のデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
先代窯元、山内達雄がお抹茶茶碗から日常雑器まで幅広く使っていた技術です。改めて数えたことはありませんが、数十種類、千に及ぶはんこは、山内達雄が一つ一つ手造りしたものです。現在は作家Bが受け継いで使っています。たくさんあるはんもよく使うものは、欠けたり摩耗したりして少しずつ減っています。大切な道具です。
台風が去りましたが、秋の気配は虫の音ばかり。本庄山の草木は夏疲れか、無表情です。そんななか道端で、可愛いおしろい花に出会いました。午後4時頃からひっそりと咲き、1日しかもたない儚い花。花言葉は「内気」です。きわだって紅色の濃い小花達に、ついほほえんでしまいました。
初夏に花を終えたくちなしの花が、思いがけずまた花をつけました。
台風16号の後も残り、がんばっています。
一方、作家Aは、❝花喰い鳥❞シリーズの香合や
背中に珍味をのせるイメージで水鳥などつくり始めました。
まだ夏の暑さが残る頃ですが、干支の制作を始めました。
来年はトリです。造り始めなので頭で考えながら造っています。
年末になる頃には、よくも悪くも手が勝手に動きます。
蜂は益虫なのですが、巣造り時の蜂達はなかなか手強いものです。8月中旬、展示室を訪ねたお客さんから、壁に蜂が出入りしていると忠告を受けました。その指摘でやっと気づいたほどの功名な場所、壁の中にスズメバチが、着々と働いていました。市役所の生活環境課に駆除方法を尋ねたり、苦慮の末に、壁の裏側にドリルで穴を開け、駆虫剤を噴射、やっと蜂達に引き上げてもらいました。残暑のおまけのような出来事ですが、まだまだ暑い日が続いています。
玉三郎が家猫になる以前、作家Bの猫問題といえば「乙女のしっぽ」でした。
いち子(母)ゆずりの鍵しっぽです。同じに見えてくねり方が違うのか、いち子は問題ないこの鍵しっぽ、乙女にとってはトラブルの元です。
家の中でも(バッグのひもとか)、外でも(つたとか)引っかかり、普段の明るい乙女とは思えない剣幕で怒ります。
心配なので、ここは❝元凶❞をちょん切っては…、と動物病院に相談したところ、「全身麻酔の手術になりますよ。」と安易ではない旨、諭されました。
乙女も知恵と経験を身につけたのか、最近は引っかかってない!と安心していたら、先日、コードに絡まっていました…。悩ましいしっぽです。
暑い夏も終わりに近づき、夜は虫の音が賑やかに聞こえるようになりました。
スープ碗にもよいマグカップから桃型の豆皿などネットショップに新作を入荷しました。どうぞご覧下さい。
先日作家A、Bはミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)で「三岸節子展」を拝見しました。展示されている大方の絵は、色彩された繊細な木彫で施された額が付けられ、個性的なマチエールを更に美しいものにしていました。三岸さんは、新制作協会に出品されていた時期も長かったので、作家Aは、かっての都美館で着物姿の三岸さんにあいさつする父と同伴したことがあります。父は33才の時に、第6回新制作展で岡田賞(三井コレクション買い上げ)を受賞していて、三岸さんの師が岡田三郎助であることを知り、ご縁を感じました。才能に恵まれた勇敢な女性画家の94年間の生涯に圧倒された刻でした。